検査機器

CT検査

CT(Computed Tomography)検査は、X線を発生させる管球を回転させながら身体にX線を照射し、透過したX線をデータとして収集、コンピュータで処理することで、様々な方向からの断面像や立体的な3D画像を得ることができる検査です。レントゲンでは確認しにくい骨折や関節の変形、内臓や血管の詳細な状態を把握するのに優れています。

また、CT検査はMRIと比較して、不快な音や振動が少なく、短時間で広範囲の撮影が可能です。検査時間は通常10分から15分程度で、検査内容によって多少異なることがあります。

当院では、検査部位や疾患の目的に応じて適切なCT検査を行い、不要な被ばくを抑えつつ、医師の診断に必要な高品質な画像を提供しています。

CT検査
骨密度測定器

骨密度検査

骨密度を測定し、骨粗鬆症を判定する検査です。この検査では、異なるエネルギーを持つ2種類のX線(DEXA法)を使用し、大腿骨や腰椎の骨密度を測定します。

骨粗鬆症とは、骨密度が低下し、骨折のリスクが高まった状態を指します。検査は約3分間、仰向けに寝ているだけで完了しますので、負担が少なく安心です。定期的な検査を行うことで、骨粗鬆症の予防や骨折リスクの予測に役立てましょう。

動脈硬化検査(ABI)

足首と上腕の血圧比を測定する検査です。両手足の血圧や脈を測定し、下肢と上肢の血圧の比や脈の伝わる速度を算出することで、動脈硬化の程度(血管年齢)や血管の詰まりの有無を評価します。これにより、動脈硬化に関連する疾患の早期発見と治療が可能です。

特に、動脈硬化による下肢動脈の閉塞が原因で起こる「閉塞性動脈硬化症」は、歩行時の下肢痛、安静時の痛み、さらに潰瘍や壊疽を引き起こすことがあります。また、ABIの数値が悪化している方は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高いとされています。

動脈硬化検査(ABI)
超音波診断装置(エコー)

超音波診断装置(エコー)

エコー検査は、レントゲンでは捉えにくい関節内部(肩関節、膝関節、足関節など)、外傷による軟部組織の損傷(肉離れ、腱断裂、腱板損傷、靭帯損傷など)、軟部腫瘍(ガングリオンなど)、および関節リウマチの炎症を評価する際に使用されます。

エコー検査の最大の利点は、X線を使用しないため放射線被曝の心配がなく、簡便で即座に実施できる点です。検査中に痛みを伴うこともなく、筋肉や靭帯の動きを観察しながらの検査が可能です。

検査は、部位に応じて座位または仰向けの姿勢をとり、検査部位にジェルを塗布した後、プローブを当てて超音波を照射します。患部の様子はモニターで確認しながら行い、検査時間は約2~3分です。